「きれいね」
ティーカップを持ったままがそう言って空を見上げた。
「双子座の流星群はやっぱりここで見ないとね」
「他の者は皆、自分の宮で見ているようだが」
「ロマンがないわねー。双子座流星群は双児宮で、でしょ?」
サガの持ってきたスコーンを摘み上げると、は再び空を駆け巡る流星に目をやった。
半刻ほど経った頃だろうか、がふと首をかしげた。
「どうかしたか?」
「ううん。少し疑問に思ったんだけどね」
はその瞳を空とサガの間で動かせて。
「あのね。どうして、部屋の中なのに星空が見えるの?」
+++一言++++++++++
個人的に双児宮は半月に一回は崩壊してるのではないかと。
原因はもちろん兄弟喧嘩。
(03/11/25 作成)